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2006-05-31 00:00:00
ファイバーテック、大阪大学工学部・粟津教授を技術顧問に迎え、次世代医療用レーザー機器の研究開発を開始

概 要

医療機器製造販売のファイバーテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 三池 神也、以下ファイバーテック)は、この度、大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻量子エネルギー工学講座教授の粟津邦男氏を技術顧問に迎え、自由電子レーザーを中心とした研究成果を医療分野に適応する開発研究を開始しました。 これは、ファイバーテックのコア技術の一つである極細径内視鏡事業の将来への展開であり、数年後には医療機器として発売を予定しています。


背 景
心筋梗塞や脳梗塞は血管内に血栓やプラークなどが詰まる血流障害によって起こり、年間の死亡者数も増える傾向にあり、ガンについで第二位、第三位の死亡率になっています。 ファイバーテックは極細径内視鏡を製造販売する医療機器メーカーで、医療機関に対し血管内観察用途に外径1mm以下の内視鏡を提供しております。 今回、同製品による冠状動脈や頚動脈血管内の観察に加え、血管壁内にコレステロールエステルなどが蓄積して閉塞するアテローム性動脈硬化症を非侵襲的・選択的に除去する粟津教授の研究する自由電子レーザー技術を組み合わせ、診断と治療を同時に可能とするシステムの開発に着手いたしました。
自由電子レーザーの特徴は、コレステロールと脂肪酸を結合している分子を切り離す作用のある光波長を出力できる点であり、既に摘出血管レベルでは血管内のコレステロールが消失することが確かめられています。 このシステムが完成すれば循環器疾患に悩む患者にとって強力な治療手段となり、次世代の治療機器として有望視されています。


研究概要
実用化にはいくつかの課題が残されています。まず、現時点での自由電子レーザー装置は非常に大型であるため、これを特定波長に絞るなどの方法で小型化することを目指します。 また実際の使用に際しては、血管内の特定部位に血管の中を通してレーザープローブを導入する必要があります。この実現に向けてファイバーテックのファイバー知識と極細化技術を応用いたします。 数年以内には動物実験を開始し、治療機器としての開発段階に進む方針です。


本件に関するお問い合わせ先
ファイバーテック株式会社 開発部 有賀
東京都千代田区神田錦町3-21
電話:03-5259-7600  ファックス:03-5259-1155

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